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精霊の家

    

  

    spirit catcher



    ◇



「精霊の話」というのを考えていました。

知人の音楽会のパンフレットに物語を発表したのですが、今手元に冊子が無いので記憶で簡単に書きます。

木の精。

木の精霊は、やがてはほんとうの木になって定住するのですが、かけ出しの頃は歩いてる。

精霊は、最初は歩いて暮らしている。

最初とは言っても、最初の数百年から千年ちょいくらいまで。ずんずんあるいてる。

疲れると、何十年かに一度、木に登って安全にぐっすり寝る。何十年も歩きづめで疲れてるし数ヶ月は目を覚まさない。そして目覚めて、またどんどん歩く。

そして3000年ほどしたら、だんだん歩みを止めて、それぞれに長寿の木に成って行きます。

で、

そこでだ。

精霊が休みそうな木の上に、小屋を造って、その中に軟らかいベッドを用意する。

ある日、疲れた精霊が、木に登ってきて 家を発見中に入って「これはいい。最高じゃん♪」とベッドにゴロン。

爆睡。

その間に、ハシゴをはずしてしまう。

という寸法が、この作品。



精霊は、目が覚めても木から降りるに降りれず。

いつまでも滞在するはめに成って。

私の庭はずーっと、精霊の清らかなオーラに包まれるっ てわけです。





※コツ。

精霊は、多くの場合見えないので、ベッドの凹み具合や寝返りの動きなんかで、家の中にいらっしゃるかどうかを確認する。



※制作素材は、アトリエの庭の竹や木の枝だけを使用しました。



        














2006.3.24 [2006年3月