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象

E
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この象の彫刻は、とても小さい。手の中にすっぽりと収まります。
銀色をしている。
「象のエコーと愛の物語」という本を見た。
絶版なので、図書館から何度も借りて観た。
アフリカの国立公園内の実在の象の家族達の話。
写真と観察記録で構成されている。
群れを率いる責任感など、象の偉大さ賢さも充分に書かれているのだけど、
この本が素敵なのは、ほんとに泣いたり笑ったりして暮らしている象たちの一生がつづられているところ。
象は愛情豊かと言うか、愛情しか無いんじゃないかと思う。
子ども達は、おもいっきり遊んでヘトヘトに成って、大人は毅然としていて悠々堂々としている。象は大きいから存在感があるっていうのでは無くて、大人だからちゃんとしてるっていうのが面構えでわかる。
私もちゃんと生きないとなあ と、ちょっと思う。
私は、この写真集が好きで、たまにこの本を見るために図書館へ行く。
そして、象の写真をメモ帳にスケッチする。
シンシア・モス著 マーティン・コルベック写真
2006.4.13 [2006年4月]