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【静物彫刻】としての器
photo by Satoh Shoji
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器彫刻とか、静物彫刻と言っても、器っていうのは、なにをどーしたって「器」に見えてしまいます。
それは、器をつくっているのだから、当たり前と言えば当たり前のことではあるのですが。
立体の器作品は、なかなか静物絵画のようには、ならないということです。
これも、わかりにくい言い方で申し訳在りませんが。
蟹やら林檎を平面デッサンするように立体にすると、蟹の彫刻に成りますが、コップやら皿を観ながら立体をつくっても、それを観るたいがいの人は、それを『器の彫刻』とは思わずに「器」として観るでしょう?
ということなのですが。
これでも、解りにくい言い方です。
作文は難しいです。
空想の動物は、絵画や彫刻でもつくられている。
私は、自分でつくったコップを観ながらコップも創りますが、
最初の一個目は、まったく新しいところから想像してつくったもので、イメージから産まれたもの。
それも、また、「器」として観られていて。
作品をいくつか並べ、置き場所や光線状態を変化させたりしつつ、
私の器は、どのように組み合わせてみたら、「作品」として見えるのだろうか。
などと考えます。
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2007.1.28 [2007年1月]