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静物彫刻としてのうつわ

photo Satoh Shoji
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自然光の部屋で白い作品を観ているといろいろな色が見えてきます
白い中の微細な色の変化を楽しむ。
晴れた日と曇った日では現れる色味がちがう。
室外の直射では色が飛んでしまう。
先日、学生のころの恩師から「静物彫刻としての器」について、興味深いという言葉がとどいて
その先生が以前ボローニャのモランディの美術館を訪ねたときのことが記されていました。
モランディについて私は、ほとんど知らなかったのですが、モランディは静物画を描く為にモチーフのガラス瓶や鉢を無機的な単色の絵の具で塗って研究をしていたそうだ。
そういうこともあって、モランディの絵には彫刻を思わせる造形の強さがあるのだそうです。
白い器彫刻にモランディの造形精神に通じる魅力を感じたと言葉は結ばれていました。
モランディの作品は、写真集で何回か観たことがあるだけなので、今度本物をゆっくりとみてみたい。
2007.1.31 [2007年1月]