ブログ
個別投稿
金の桜のはなが のみたくて…

杯の中に ひとつだけ 金色の桜の花が あるわけを
   ◆
金の桜を飲み干したひとは 幸せになるという いわれがあります
そのことは ごぞんじでありましょう

しかし いっこうに 金の桜は のどをとおりません
ですから 杯を重ねる 何杯も 何杯も ……

そりゃぁ 絵に描かれた金の花なのだから 飲めるはずはないです

もう おわかりでしょう

惚れたおとこのひとでも いるのでしょうか
好きなひとのそばで ちょっと 酔っ払いたい

そのようなとき 
「酔いたい」「酒をくれ」とは なかなか いえないでしょう

だから
この杯は 情熱的かつ高潔な女史たちの 秘密兵器 

まぁ、なんてゆーか … そのために ものがたりは 捏造される

    ◆

_103.jpg
2014.4.9 [2014年4月