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以前、信楽で住み込みで働いていました。
四国の陶板画の美術館へ納める絵画を描く仕事でした。
そのときに信楽で、たくさんのアーティストと知り合いました。
地元の方々、関西方面関東方面から来ている人たち。
西洋絵画のレタッチをする合間に、それぞれに自分の作品を創っていた。
そのときにつくった作品です。
レリーフ気味な陶板画です。
赤い海に泳ぐ青いイルカ。
上絵付けでの「赤」の発色は、なかなか難しい。

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別の角度から。
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小笠原のはなしのつづきなのですが
船から島の岩盤を観てると たまに子供のイルカが 数匹で波乗りをして遊んでいる
磯の細くて早い流れを往復して遊んでる
せわしく行ったり来たりして 何回もやってる
楽しくて止まらなくなっちゃったって感じ
小笠原の海は すごく深い
漁船から海原に飛び込んで
浮かびながら 下を見ても 海水しか無い あたりまえだがほんとに何も無い
何も無いけど いつまで観てても飽きない
暗いのだけど
きっと底の底まで ずっとずっと青い
闇では無い 黒じゃ無い
青がとてもとても深い
島の丘から海を 眺めると ほんとにきれい
珊瑚礁やら潮の切れ目やら 青の巾が美しい
「こわい」という感じの美しさに近い
心臓にくる美しさ

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何年か前につくった白いイルカです。
ずいぶん前ですが、小笠原で、イルカを観ました。
当時は今ほどイルカと泳ぐことは流行では無かったです。
イルカは、遊んでくれるときと、忙しいときがあるようで、イルカの群に飛び込んでもいつでも一緒に泳げるわけでは無いです。
海の中でイルカの群とすれ違ったのですが、そのときにお母さんのイルカと子どものイルカが一緒で、子どものイルカは興味津々で遊びたいみたいでした。でも群れそのものは、どこかに向かう途中みたいで、忙しいらしかった。すれ違った後に、あちらで、子どものイルカが立ち泳ぎでこちらを観ていて、お辞儀してるみたいで、写真に撮りました。今思うと、とても貴重な写真だと思います。
※海は、ワインやらビールやらウイスキーの瓶を溶かして陶芸釉薬を混入して作りました。

Gallery Tiptoe 2006
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写真が小さいので もう少し近く
白くて小さな彫刻に季節の花をいける
板つくりで直方体を立ち上げてゆきます
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photo HARUMAKI Y.

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オブジェ兼一輪挿し兼箸置き…お得です
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春を待つ雪国の晩酌
箸置きは、一輪挿しに成っています。

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兎が寝袋に入って寝ています
みなさん、【野宿野郎】というすごいミニコミをご存じでしょうか?
野宿を哲学する いや野宿とは何かを問う 野宿を呼びかける…という内容でしょうか。と言う私の言い方も曖昧ですが。『人生をより低迷させる旅コミ誌』という副題付きです、信用できます、強気です。
おもしろいです。執筆者の面々すばらしいです。編集長勇敢です。
そこでと言ってはなんなのでありますが、私のほんとうの私は、いつのまにやら野宿野郎編集部図工部、部長です。
なので、野宿「らしい」工作を野宿野郎共に提供しつづけなければならないのです
でも、野宿らしいって…う~ん
※イモムシみたいな兎ではありません。寝袋というものがそもそも芋虫みたいなのです。
※「野宿野郎」公式ホームページ http://nojukuyaro.net/

Gallery Tiptoe 2006
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向き合う住宅
似たような外観の家
天窓から月明かりが入る寝室
縦長の窓の部屋は吹き抜け 明るい部屋
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photo HARUMAKI Y.
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菊
磁土の塊を薄く削りとって花びらをつくる
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photo HARUMAKI Y.

Tiptoeは 自然光の入る明るいギャラリー
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薄くて軽い器
白い紙でつくってあるようだ
風が吹くと倒れてしまうのではないかと思う
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photo HARUMAKI Y.