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   photo Satoh Shoji



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私のつくる器彫刻は、薄い。

器の中に入っている、お酒の重さがわかるような。そういうイメージ。

    

  

私の考えでは。

「物は丈夫な素材で強固に作るから壊れない のでは無い」と思っています。

   

   

私は、物は、丁寧に接するから壊れないのだと思う。

大事に使えば、壊れない。

長い間、身近で接しているとそれぞれに情感が育まれてゆきます。

それに 壊そうと思えば、なんだって壊れてしまう。何百年も耐える構造の日本家屋も。

愛しみと共に、大切にするから家具も家も住み継いでいける。

そして、街も家屋も家具も器も そのように暮らす私たちにかならずこたえてくれる。

  

  

ひとつの器と個人史が育まれてゆく。

  

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2007.1.29 [2007年1月


  photo by Satoh Shoji



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器彫刻とか、静物彫刻と言っても、器っていうのは、なにをどーしたって「器」に見えてしまいます。

それは、器をつくっているのだから、当たり前と言えば当たり前のことではあるのですが。

立体の器作品は、なかなか静物絵画のようには、ならないということです。

これも、わかりにくい言い方で申し訳在りませんが。

  

   

蟹やら林檎を平面デッサンするように立体にすると、蟹の彫刻に成りますが、コップやら皿を観ながら立体をつくっても、それを観るたいがいの人は、それを『器の彫刻』とは思わずに「器」として観るでしょう?

ということなのですが。

これでも、解りにくい言い方です。

作文は難しいです。

      

     

空想の動物は、絵画や彫刻でもつくられている。

私は、自分でつくったコップを観ながらコップも創りますが、

最初の一個目は、まったく新しいところから想像してつくったもので、イメージから産まれたもの。

それも、また、「器」として観られていて。

  

   

    

作品をいくつか並べ、置き場所や光線状態を変化させたりしつつ、

私の器は、どのように組み合わせてみたら、「作品」として見えるのだろうか。

などと考えます。

  

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2007.1.28 [2007年1月


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  象の絵 壁



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  絵の具 ロウソク



     





      


2007.1.27 [2007年1月


    

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水の教会。

海の近くの丘にある教会。

背後の山からの地下水。

入り口は東に向いていて、室内奥まで朝日がとどく。

西側は、すぐ海。海側には、テラスがある。

内部に泉が湧いていて、水路に成っています。

床は全面、湧水で充たされています。

この作品は、水路奥にそれぞれ採光窓があり、水路に光が差し込みます。



※舞踏家から譲り受けた一枚のポストカードから始まったお話しです。

     

      



















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2007.1.26 [2007年1月


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建物の彫刻をつくるときに

  

   

事前に窓をいくつかつくって、室内採光の具合を確かめます

   

      

同じように階段もいくつか作っておいて、建物のスケール感を考えます

窓の大きさやかたち 階段の段差 各所の壁の厚味などで全体のバランスをとってゆきます

思い起こすと 朝日を多く取り入れるような建物が多いです



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2007.1.24 [2007年1月


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友人に、ジャズベーシストが居る。

彼に、ベースをデザインした。

その素焼き。

これから、本焼き。

このベースは直線的な「箱」のようなシルエット。

中米にカホンという打楽器がありますが、好きな楽器です。ダンス舞台でも使ったことがあります。飾り気のない直線的なデザインだが、素材が木材だからかもしらないが情のある音がする。

    

     

数年前に、神戸のライブハウスで、一緒に演奏をした。

トリオでやった。

もうひとりは、ピアニスト。

私はギターを弾いた。

    

「料理はベーシストが創り、使う器や酒器はすべて私が創る、ピアニストは精魂込めておもてなしをする」ということが、付録と言うか、それがメイン。

つまりディナーショーという事なのですが。

    

もちろん、ジャズライブなのだから、演奏も聴衆を魅了堪能させるものでなければならない。

ベーシスト作曲、ピアニスト作曲の、新曲が二作品披露された。

中華風味ブルースとボサノバ。ギターは私…。

もちろん世界初演である。

   

   

ベーシストは、やたら料理が上手い。

なので、ベースも弾けるシェフ、ピアノも弾けるマダム、陶芸もできるギタリスト。というシャレ。だったわけですが。

当日は中華料理コースでした。

ということで、ミュージシャン全員中国系コスチューム。

バンド名は、チャイニーズ・キッチン・バンド。

もしくは「ザ・キッチンワーク・ジャズトリオ」。

    

そのショーのときに創った手元にある大皿の裏を観てみましたが、

花の象眼をほどこしてあり、

「THE KITCHEN WORK JAZZ TRIO」と刻印されていました。

     

  

なんだか、わからないが、おもしろかった夜。

   



※使用ギターは、ストラトキャスターだった。 ジャズなのに。

※ベーシストは、幼稚園の同級生。写真横にあるのは、彼のバンドのCD。



    

     

   


2007.1.23 [2007年1月


  

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 数年前のこと  

 酉年が近づいて来たので鶏をつくってみた



 

鶏や鳩やアヒルや兎は、昔かなりつくった。

これは、彫刻家に成るための勉強だと思っていたので、なんの疑うこともなく、作り続けていました。よく飽きなかったなあと思いますが、今でも好きかも知れない。

石膏像のデッサンまでもが好きに成ってしまったのだし。

    

 

記憶でどれだけ鶏をリアルにつくれるだろうか

と つくりだしたらあんがい入れ込んでしまって年は明けてしまって 完成は酉年が明けてからずいぶん経ってからだったように思う 



この彫刻も小さい



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この作品の底面には「KIMUCHI」と 刻印されています。

これは、わかる人にはわかると思います。



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2007.1.21 [2007年1月


   

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2007.1.20 [2007年1月


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 都会でミミズクと暮らしているひとがいる。





そのミミズクと暮らしている人のお友達が、ミミズクの彫刻をミミズクと暮らしている人にプレゼントしたいからつくってほしいと、いって、そのミミズクの写真を持ってアトリエにいらっしゃいました。

     

    

かわいい写真でした。

まだ大人になりかけのミミズク。

だけど、此処に本人モデルは居ないんだしな。

だから、お付き合いなどいろいろ話していただきました。

そして、そのミミズクの癖だとか、いろいろ説明してくれるのだけど。

「首を傾げると、みみずくくんも同じように傾げてね~。それがもうたまらなくカワイイ」とか、エサを食べるときのしぐさとか、いたずらの話とか、みみずくくんがいかに頭が良いかとか…。

3時間ほど話しても、ぜんぜん尽きない話で。その話をそのまま作文にしてプレゼントしたほうがいいんじゃないかと思うほどで。

     

     

私は、文鳥やキジバトは子どもの頃に飼っていたことがあるが、フクロウ系はあまりナマで観たことが無い。

白いフクロウをペットショップで何度か観た程度だ。

なので、友人にフクロウの仲間図鑑を借りてきた。と、みみずくくん本人のポートレートを参考にしてデッサンして。

立体的にしたのは、三つ目で、なんかいい感じに成った。

これが三つ目。



私の彫刻は、小さい



         


2007.1.19 [2007年1月


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 これもずいぶん昔の作品の写真です。

好きな作品。

 

 ※素材は、土と真鍮線、ガラスを溶かした板 ガラスには酸化コバルト混入



       


2007.1.18 [2007年1月

 象