
鰯昆布酢締めをつくる 山椒の実を散らす
庭のレモンと野草を添える
白天目薄角皿は 釉薬に若干変化をつける試作
杯は意匠思索中
一輪挿しは箸置きに 季節の野草や木の実などをあしらえる
とても小さな一輪挿しだが 綺麗に片付けられたところに置くと 存在感がある 可憐で良い
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このような日常的なことを あれこれやりつつ
これからの彫刻の創作のこと 窯のこと などをほちほちゆらゆらと考えていく
想いと体調と環境とが 生活諸条件の中で新しいバランスを見つけていくよう
道具は なんであろうが リアリティについてを 本質的には左右しない
ソフトの更新に創作者が追いつくことが 作品のリアリティを生むのでは無い
費やした時間 関わった時間 逃げてゆく時間と共にあること それがリアリティを生む
確固たる とりかえしがつかない の 発見と自覚の連続の ただ中に 居ること
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それでも あろうとする
『一回性』のところの記憶の集積
思い出そうとする 取り戻そうとする 回復しようとする
それは 二度と起こりえない にもかかわらず あたらしく うまれる 一回性として
とりかえしのつかなさ
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柱は海を ささえている
海は この 柱で ささえられている
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ときとして ほんとうにほんとうに 美しくて
ほんとうにほんとうに かわいらしくて 愛しくて
だれのことも 驚かさず 脅威させず
奇抜では 無く
小さく ある
作品は 語らない
手のひらにある 手にあまらない ここにある かけがえのない
必要とするひとのためが 小さく そのひとの手中にある むきあえる 対峙する ここに
そして 小さく 空 小さく 羽ばたいて行ける 小さく いつまでも一緒に みんなで個々に 小さく 静かに 強く 負けない
そういうような リアルな なにかを つくれないものだろうか つくれはしないものだろうか