

空から観た
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E
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この象の彫刻は、とても小さい。手の中にすっぽりと収まります。
銀色をしている。
「象のエコーと愛の物語」という本を見た。
絶版なので、図書館から何度も借りて観た。
アフリカの国立公園内の実在の象の家族達の話。
写真と観察記録で構成されている。
群れを率いる責任感など、象の偉大さ賢さも充分に書かれているのだけど、
この本が素敵なのは、ほんとに泣いたり笑ったりして暮らしている象たちの一生がつづられているところ。
象は愛情豊かと言うか、愛情しか無いんじゃないかと思う。
子ども達は、おもいっきり遊んでヘトヘトに成って、大人は毅然としていて悠々堂々としている。象は大きいから存在感があるっていうのでは無くて、大人だからちゃんとしてるっていうのが面構えでわかる。
私もちゃんと生きないとなあ と、ちょっと思う。
私は、この写真集が好きで、たまにこの本を見るために図書館へ行く。
そして、象の写真をメモ帳にスケッチする。
シンシア・モス著 マーティン・コルベック写真

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鉄材で箱を作り、重しを乗せて窯で焼成。
重さのために鉄板は膨らむ。と言うか、重力で沈んだものをひっくり返すと、こうなる。
野草の種が飛来し、草の花壇に成る。
鉄もやがて朽ちる。
奥の箱は、石材に乗っている。本小松石
1986年ころの作品

海外に旅立った作品
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仕事や留学などで海外へ行く友人達に、託した作品群。
私の知らない異国の人の手に届いた私の作品。
拡散してゆく作品。
どこの国のどなたの手の元にあるかわからないけれども世界にある私の作品。
音楽家H・マセダさんにも受け取っていただきました。

水を確かめる
美味しい水
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旅の準備
with KATAYAMA TAKATOSHI
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劇団、電気曲馬団「一千一秒物語」公演の為に作った飛行機。
エンジン部は、ボルト溶接で制作。プロペラは真鍮。
中心のプロペラは、ゴム動力で回転する。機体は木製、外版はアルミを釘止め。尾輪は貝殻。昇降舵などは全て可動式。参考機種はフォード・トライモーター。実機は二枚プロペラだが、三枚にして大きめに作る。
制作には、かなりの日数を要したが
本番で登場するのは5分間だけ。
舞台美術担当だけで3人も居る、贅沢?な劇団で、作品展覧会のような舞台を展開。
美術技師たちは、公演当日も装置を進化改良していた。

借景を別角度から
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person
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毛糸。絹糸。鉛。照明。てぐす。割り箸。アクリル絵の具。
the scene/2005
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あるのかないのかわからないような舞台美術。
言われてよく観ると、あるようにも見える。
壁と同色の絹糸を天上から何本も吊す。
床すれすれに床と同色の小さな重りが付いている。
ダンサーは、細い糸の檻の背後に居る。
観客には見えないが、ダンサー自身は気になるらしい。気になることによって表現に集中する。
細い糸は黒いコスチュームに重なると、くっきりと美しい。
糸は公演後、ネックレスと成る。
小さな重りが、トップに付いている。
the sky
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これは、
いつも行く泉。
「泉に映った空の青を鼻ですくい取る方法を息子に教える父親と、それを見守る母親」
尊敬するピアニストへの出産のお祝い。
天使が空から降りてくるときに、背中からとれたふたつの羽根は、付録。
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子象の羽根は、id:ogata_toshi:20060521